COLUMN コラム
工事初心者 必見! 建設現場で使用する工事用語集 ①
是枝 和樹
執筆者 : 是枝 和樹
所属:安全品質管理室
現在は、安全品質管理室に所属しています。
現在は、安全品質管理室に所属しています。
元フリーランスフォトグラファー。
前職では写真・動画撮影をはじめ、製品・サービスのPR動画制作、
ECサイト運用、企業ホームページの企画・制作・運用など、
クリエイティブ分野を中心に幅広い業務に携わってきました。
その後、壽環境機材株式会社へ未経験で入社。
設計工事部では、設計・調達・検査・工程管理・施工管理まで一連の
業務を経験し、水処理設備に関する知識と現場経験を積み重ねました。
また、前職での経験を活かし、自社ホームページの制作・運用も
兼務しました。
現在は安全品質管理室に所属しています。
『安全管理』『品質管理』『クリエイティブ』を主軸とし、
専門性を活かした幅広い業務を担当しています。
【 安全管理 】
安全教育や安全衛生管理をはじめ、化学物質管理および熱中症対策を
担当しています。SDS管理、リスクアセスメント、保護具の選定運用、
法令対応、作業用品の選定・手配など、安全で働きやすい職場環境
づくりに取り組んでいます。
【 品質管理 】
製缶品検査員として、水処理タンクなどの品質確認・検査業務を
担当するほか、工事で使用する測定機器や備品の保守・点検、
校正業務など、品質維持に関わる管理業務を行っています。
【 クリエイティブ 】
自社ホームページの運用・更新をはじめ、写真撮影・レタッチ、
求人広告、製品バナー、パンフレットなどの企画・制作・運用を
一貫して担当しています。
近年は生成AIも積極的に活用し、デザイン制作や画像生成、資料作成
など、業務効率化とクリエイティブ品質の向上に取り組んでいます。
「現場を理解するクリエイター」
という強みを活かし、安全・品質・情報発信の各分野を横断しながら
ものづくりと企業価値向上に貢献できるよう取り組んでいます。
現在、二足ならぬ『三足のわらじ』 として活躍中!
保有資格
Adobe認定プロフェッショナル、カラーコーディネーター、色彩検定、
秘書検定、販売士、化学物質管理者、保護具着用管理責任者、
熱中症アドバイザー、防火・防災管理
座右の銘
『試行錯誤』
様々な方法を試みて、何度挫折して失敗を重ねても、絶えず挑戦し続け、
目標を達成していきたい。
建設現場で多用する建築用語集
皆さんは、建設工事や現場工事で使用される建築用語をご存じでしょうか?
工事や設備の現場では、専門用語がごく当たり前のように使用されています。
しかし、現場工事初心者や新人研修者にとっての施工管理業務では、
その多くが、『聞いたことはあるが意味は分からない言葉』です。
私自身も、施工管理として従事していましたが、現場で耳にすることが
あっても、それら用語について教わる機会が少なかったように感じます。
聞いた内容をメモに取り、後から調べて理解した用語も少なくありません。
このシリーズのコラムでは、工事初心者がつまずきやすい単語の解説から
使い方について、3つご紹介します。
建築用語の意味さえ知っていれば、次はもう悩まなくて済みますね!
基礎(きそ)

基礎(きそ)とは、建物や構造物全体の重さを地盤に伝えるための構造の総称です。
柱や壁、コンクリート、部材などを支え、力を分散させる役割を持っています。
基礎部分が脆弱だと、どれだけ立派な建物であっても、地盤沈下や傾き、ひび割れ、
場合によっては地震で倒壊が発生します。
土木工事や建設工事では、基礎工事として特に重要視されています。
基礎工事には『布基礎』『杭基礎』『独立基礎』『ベタ基礎』などがあります。
概要として
布基礎 :壁や柱の下に帯状に連続して支持する基礎。住宅設備で主に使用します。
杭基礎 :地中深くに杭を打ちこみ、地盤に伝える基礎。軟弱地盤で使用します。
独立基礎:柱や機器の下に単独で設ける基礎。工場や機械設備で多く使用します。
ベタ基礎:建物などの底面全体をコンクリートで覆う基礎。工場や機械設備で多く使用します。
一方で、水処理設備や排水処理設備では、機械基礎が多用されます。
機械基礎とは、タンクやポンプ、脱水機、架台などを安全かつ安定に据付するために設ける
機械専用の土台です。多くの場合、振動や重量に耐えれるように緻密に設計され、基礎の
上から設置されます。
また単に重量を支えるだけでなく、設備運転時に発生する振動を抑え、ズレや傾きを防ぎます。
据付工事では機械基礎があることで、据付工事がスムーズであったり、配置をずらす、
アンカーボルトなどの位置調整に特に重要な役割を持っています。
天端(てんば)

天端(てんば)とは、鋼材・部材・コンクリート・構造物の「最上面」を指す頂点のことです。
「天」は文字通り天辺、「端」は端部を意味します。
建築業界では、同じ意味で、上端(うわば)という言葉で表現されることがあります。
「上」は文字通り上、「端」は端部で、天端と同じ意味を持つため、使い方は一緒です。
また下端(したば)もあり、これは天端の反対を意味します。
「下」は文字通り下、「端」は端部で、構造物の一番下側の端にあたります。
『天端・上端・下端』は、古くから土木工事や建築工事、設備工事などの現場において
使用されてきた言葉で、構造物の高さ基準や据付基準になっています。
使用例として
天端 :「基礎の構造物の天端を基準に、機器を据え付けます」
→ここで言う天端は、構造物・基礎・架台・手摺などの据付基準として使用されます。
上端 :「既存構造物の上端に合わせて、新設部材を取り付けてください」
→ここで言う上端は、鋼板・鋼材・管材・壁・構造物などの境界基準として使用されます。
下端 :「この既存構造物の下端ラインは、ここまでです」
→ここで言う下端は、梁・配管・構造物などの高さ制限や干渉基準として使用されます。
逃げ(にげ) / 遊び(あそび)

逃げ(にげ)とは、構造物や部材を据付する際に「構造物と部材」や「部材と部材」が
互いに干渉しないように、確保する『最低限の空間や隙間』のことです。
施工誤差や熱膨張、経年劣化・変形、機器振動、接触などを考慮し、『確実に当たらない』
ために設けられます。逃げがないと後の施工ができない、振動により接触音が鳴る、
将来歪んで干渉、摩擦による劣化などが発生します。
また逃げをつくる作業のことを『逃げ仕事』と言われています。
遊び(あそび)とは、構造物や部材が『動作できる余裕を持たせるための隙間』のことです。
逃げが『当たらない空間』のことに対し、遊びは『動くことを前提とした隙間』です。
振動に備えて緩く固定する、ボルト穴を少し大きくする、配管に伸縮の余地を持たせる、
などを考慮し、『意図的に入れる安全装置』として設けられます。
遊びがないと部材などが温度変化で歪む、振動による騒音問題、部材の破損、管材の変形
などが発生します。
簡単に言うと
逃げは職人が手を加える作業です。またその作業を逃げ仕事と言います。
遊びは据付する前の設備構造、調整を考える技術(テクニック)のことです。
まとめ

今回のコラムでは、基礎(布基礎・杭基礎・独立基礎・ベタ基礎・機械基礎)、
天端(上端・下端)、逃げ・遊びについて説明をしました。
現場ではごく普通に使用されるもので、最初につまづきやすい建築用語集①として
紹介させて頂きました。
誰かに教えてもらえる機会は少なく、後から調べて理解する事が多くありました。
今後も土木工事や建築工事、設備工事などの現場で、分かっている前提で使われがちな
言葉や意味を紹介していくつもりです。
このコラムシリーズが、現場での不安や疑問を減らす、小さな助けになれば幸いです。
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